科研費申請かあ、研究費かあ。共同研究したいなあ。
科研費の申請が始まったようですね。
ポスドク時代に一緒だった先輩が、いまは某地方国立大学で講師をしているので、電話してみた。
先輩も俺と同じく、4 月からのラボ持ち講師らしい。
俺「お久しぶりです。科研費どうしますか? つうかどうしてるんですか?」
先輩「あ、始まったん? そーなん? 分担とかせずに、各々若手 (B) 狙いでいいんじゃね?」
俺「あれ、そういや先輩、スタートアップ出さなかったんですか?」
先輩「ポスドク時代に、事務の人が勝手にアカウントとってたから権利がなかった」
俺「まじショックじゃないですか。研究はどうなんですか?」
先輩「うちの大学内に某研究機関があるのだけど、場所がそこってだけでうちの大学とコラボってるわけじゃなかったので、そこと話して共同研究っぽいことすることになった」
俺「結局いくら研究費あるんですか?」
先輩「その機関がくれたのと、学長の裁量経費と、あわせて 300 万くらいかな」
俺「うちなんて財政難で裁量経費新規の募集なしですよ。俺の今年の研究費 38 万…」
というような話から始まり。
俺「やっぱ生活も慣れてないし、授業負担もけっこう大変だし、独立してるから誰も教えてくれるわけじゃないし、やっぱりいきなり今までと違うことできないですよねー。こつこつ今までのようなことやるしか」
先輩「いや、俺もそうやで。教授はいるけど、一応 PI 待遇やし、全部ひとりやで。授業俺も大変やった」
俺「ああ、同じようなもんなんですねー。俺、後期授業 3 コマっすw」
先輩「とにかく、その機関でしか、その場所でしかできないことを探してやるしかないよなー、そうでないとここにいる意味がないから。俺はその、某機関がここの大学にあるっていう利点を生かしていくつもり」
俺「うーん、ここの場所は… なんもないっすねえ… つうか、共同研究ってどうやるんですか? 俺金もないし、提供できる技術もないし、俺ができることって同じ分野の人ならだいたい誰でもできますよね… 俺とコラボる利点が相手にないと思うんですよ」
先輩「出身ラボに立派な MS があるし、あのプロテオームの力はかなりやから、そういう部分を出身ラボにお願いする、って形が、まあ一番あり得るんじゃないか」
俺「なにも提供もできないですしね… かと言ってテーマくださいとか言うのもおかしいし。これやってください、ってお願いくらいしかないわけですね」
先輩「でも、旧帝大じゃないような、近くの大学のほうが、コラボはしやすいかもなあ。学外で絡む利点が相手にもあるはずだし」
俺「俺このままじゃ、ポスドク時代より研究時間ないし、1, 2 年に 1 報書くくらいしかできないと思うんですよ。独立してるから、ほかの先生の仕事に名前入れてもらうとかもできないし。まじ共同研究して手を広げられたらいいんですけどね」
先輩「G 先生とか W 先生とかその地方にいるし、つながっていけたらええんちゃうかー。とにかく金をとらないと何もできないし、コラボもしにくい。科研費はもちろんとして、民間のとにかくいろいろ出した方がええで。先輩で若手 (B) 通った人の申請書、参考までに送るわー」
俺「あざっす。先輩、コラボりましょうよ!!」
先輩「無理無理! 俺も手一杯!」
うーん、俺の前途は暗い…
とりあえず日曜から新婚旅行にいってきます。