パーマネント獲得へ
パーマネント助教になった。
しかも、死屍累々の生物系で。
バイオポスドク脱出しました。
ポスドク受難と言われてからドクターに進学したので、自分の将来のイメージがきちんと描けたことなんて 1 度もなかったが、なんとか落ち着けてしまった。
しかも、J-Rec に載っていたガチ公募、コネなしで。
自分より優秀な人はいくらでもいたし、自分より業績のある人はいくらでもいたと思う。
なぜ自分が受かったのか、と思うと 2 つ思い当たる点がある。
まず、公募時点でまだ 28 歳だったこと。
近年、35 前後で大量の業績を抱えている研究者は珍しくない。
しかし、できるだけ 30 歳程度までの人で決めたい、と思っているところは多いようだ。
あとは、カテゴリーがばっちり当てはまったこと。
募集内容とちょっとでもかぶっていれば強引に応募する人が多い。
それはそれで、とる側が納得すればいいのだけど、どちらかと言えばドンピシャの人が来てくれたほうが望ましいはず。
上記 2 つは、公募において重要な武器になるみたいです。
まあ、俺がこんなところで書かなくても語りつくされてるけどね。
業績や能力重視はもちろん重要だけど、業績だけで勝負するには、いくらでもいる高齢ポスドクに勝たなきゃいけない。
能力だけで勝負するなら、上を見れば NCS 出してる人なんかも普通にいるし、彼らに勝たなきゃ絶対に職はない。
いや、いずれにせよ、もちろんある程度の基準を満たしてるのは前提だよ。
「コネばっかでガチ公募がない」と嘆く人は多いけど、じゃあ本当にガチ公募されたいですか?
本当に論文の本数とインパクトファクターを点数化して、それだけで勝負になった場合、1 位になって勝てますか?
優秀な人に優秀さで勝つのは無理。
優秀な人たちと一緒にトップ 3 くらいに入って面接に呼ばれる、ならあっても、内定って No.1 でなければあり得ないわけだからね。
倍率 50 倍なら、49 人は落ちるから、合格者なんて誤差みたいなもんで、存在しないのと一緒だ。
2 位になっても落ちるから、“おしい”って概念は存在しない。
定員 1 名の公募では、“おしい”なんてない。
そんなわけで、俺が思う公募に立ち向かう基本的な考え方はこれです。
優秀な人相手に、優秀さで勝負しても無駄。
優秀さ以外の何で勝つか?
俺は、若さで職をもらえました。
若さが大前提で、その中での業績能力が認められたんだと思います。
若さが武器になるうちに、勝負してください。