研究者って自称ギタリストと何が違うの?

クソ田舎助教から、政令指定都市に逃亡しました

出身研究室の色を消す

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アカデミックポストについている研究者は、だいたい何か所くらいの研究室に在籍した経験があるのでしょうか。

東大や京大では、生え抜きの先生が多いんじゃないかなー、という偏見から、地方の大学を調べてみます。

 

某北のほうの旧帝大の生物系助教を見るとこの通り。

調べがつかない先生はそこまで調べてませんし、公表されてる経歴からだいたい、って程度の数字です。

 

・1 箇所 3 名

・2 箇所 3 名

・3 箇所 3 名

・5 箇所 1 名

・7 箇所 1 名

 

平均すると、2.73 箇所、つまり、だいたい助教になるまでに 2、3 箇所くらいの研究室を経験しているものだ、ということになります。

教授になると、それにプラス 1 くらいになるんじゃないでしょうか。

 

平均的には、

学位をとる -> ポスドク 1, 2 箇所 -> 助教

って流れなんでしょうね。

身の回りの人を見ても、自分の経験と照らし合わせても、妥当な感じがします。

 

 

そこで気になるのが、出身研究室の色合いがどうなってるのか、ってところです。

 

個人的には、できるだけ色々なことをしたい、知らないこともやってみたい、って気持ちもありましたし、今までやってきたことでまだやるべきところが残っている部分にもこだわりはありました。

ポスドクになったとき、今までとは違うことをやりたいです、って大ボスに言ったところ、

「最近は就職に論文数がいるから、今はまだ自分のやってきた分野から動かず論文数を稼ぎなさい」

って言われました。

なるほど、すごく納得できる話です。

 

ただ、世の中を変える面白い研究をしてやるぜ! という気概がある人にはまた違う考えがいいような気がします。

 

昔読んだ本に、なるべくはやく出身研究室の色を消せ、というのがありました。

学位をとるまで研究を突き詰めたら、次はまったく違う分野に飛び込みなさい、と。

そして出身研究室の色をできるだけはやく消しなさい、と。

そして身についた新しい研究分野と、出身研究室の分野を融合させたような新しい研究を開拓しなさい、と。

それができて初めて、変えのきかない研究者になれるんだ、と。

なるほどー、と思ったのを覚えております。

 

世の助教はだいたい 3 箇所目くらいの職場です。

そろそろオリジナルな研究者になってくるころです。

全く新しい研究を広げて、教授への道へ突き進んでほしいところです。