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日本の雑誌の評価

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日本人がノーベル賞受賞しましたね。

大変おめでたい話です。

受賞された赤崎先生は、

「はやりの研究にこだわらない。自分のやりたいことをやる。それが一番だと思う。仮になかなか結果が出なくても、やり続けることができると思う。」

とおっしゃっているそうで、大変ありがたいお言葉だなと思いました。

なかなか成果が出なくとも、いつか成果を出せるようにやりたいことをやっていきます!

 

さて、日本人科学者が世界で活躍してるだけではなく、日本の雑誌も評価をあげている、というお話。

日本生化学会に入っている人なら知っているかもしれませんが、Journal of Biochemistry のインパクトファクターが 3 を超えたそうです。

3.073 です。

Journal of Biochemistry、通称 JB ですが、日本生化学会が主宰している英文論文誌で、オックスフォードジャーナル発行です。

日本生化学会の主宰なので、投稿者はやはり日本人が多いのですが、海外からの投稿もそれなりに増えてきているようで、どんどん重要度の高い論文が載るようになってきているのでしょう

2013 年 3.073  
2012 年 2.719  
2011 年 2.371  

という推移だそうで、目覚ましい進歩ですね。

 

いわゆるトップジャーナルというと、CNS や Nature 姉妹紙、PNAS なんかがイメージされますが、それには全然届かないけど、まあまあ恥ずかしくない雑誌だよね、というとインパクトファクターが 3 を超えているかどうか、というのがひとつの目安になっているような印象を受けます。

(もちろんインパクトファクターだけで評価はできないですけどね)

なので、JB については、日本発で世界に胸を張れる雑誌がまたひとつ誕生した、って言えるのでしょうね。

これはおめでたい話です。

あとはこれが下がらないように祈るばかりです。

そうすると、過去に出した僕の JB 論文も、それなりにすごく見えてくるような?

 

 

さて、インパクトファクター云々いってるひまなんかじゃなく、はやく論文を出さないといけません。

 

かつて、嫁が院生だっときに嫁がやっていた仕事で、やり残した仕事がありました。

通説とは違う結果を嫁が出していたので、確定させて証明しちゃえば、ちょっと大発見かも、と期待していたのですが、何度やっても通説通りの結果が出て、嫁の実験はなんだったんだ、と思っている昨今です。

新規性を出すために学生に新しい酵素に取り掛からせているところなので、そっちに期待しましょう。

 

と、思っていたら、かつての研究室とコラボっていた先生から連絡があり、僕も少しお手伝いした内容の仕事を投稿するので、共著に入ってくださいと言われました。

アウトプットが止まっていたので大変ありがたいお話でした。

無事にアクセプトされることを祈って。

僕も近々必ず出します!